資産価値を維持しやすい家とは？ポイントは樹脂サイディング？

転勤や子育て、セカンドライフなど、人生の転機に合わせて住まいを変える時代。

「一生住む家」から「資産としての住まい」へと、家づくりの考え方も変化してきています。将来の住み替えや売却を考えたとき、価値が維持できる家とはどんな家なのでしょうか。資産価値を保ち続ける家を建てるために重要なポイントをご紹介します。

「マイホーム＝ゴール」は昔の話？変わる住まいの考え方

1970年代に生まれた「住宅すごろく」という言葉。これは、人生における住まいの変遷をすごろくに例えた表現です。独身時代の寮・下宿生活からスタートし、結婚後のアパート・マンション暮らしを経て、最後は郊外の庭付き一戸建てに住むことが、すごろくの「上がり」とされたような時代。マイホームを手に入れることが、日本人の「人生の目標」の一つだったのです。

しかし近年、この住宅への価値観は変化しつつあります。庭付き一戸建ては「ゴール」ではなく、人生の大切な「ステージ」の一つとして捉える考え方が広がっているのです。

例えば、子育て期には広い庭のある一戸建てで、子どもとのびのびと過ごす。子どもが独立した後は、夫婦で暮らしやすいコンパクトな住まいへ。年齢を重ねたら、医療や買い物が便利な都心のマンションへ。このようにライフステージに合わせて住まいを変える選択が一般的になってきました。

こうした変化に伴い、住宅は「一生住む場所」から「いつか売却や賃貸へ出す可能性がある資産」へと変わってきています。資産価値が維持できる家であれば、売却して理想の住まいへ住み変えたり、賃貸に出して収入を得たりと、将来的な選択肢を広げることにつながるのです。では、どのような家づくりをすれば、資産価値を維持しやすいのでしょうか。

資産価値の維持しやすい立地選びのポイント

資産価値を維持しやすい家づくりに欠かせないのが、立地選びの視点です。駅やバス停から近く、都心の主要駅にアクセスしやすいエリアは、人気が落ちにくい傾向にあります。スーパーマーケットや病院、学校などの生活利便施設が揃っているエリアや、オフィスが集まり職住近接を叶えられるエリアなども人気です。

また、現在の人気度だけでなく、将来性のある街を選ぶことも大切です。中には駅前の再開発や交通アクセスの向上などで街の魅力が増し、新築時より価格が上がるケースもあります。再開発計画や鉄道延伸、新駅開業、大学や企業の誘致などの情報も集めておきましょう。街の将来性を見極めるには、人口増減の傾向や、住んでいる人の年齢構成を調べるのもおすすめです。

ますます重要性が増す耐震性能や省エネ性能

そして資産価値を保つのに欠かせないのが、建物自体の性能です。特に耐震性能は、地震大国の日本では最も重要な要素の一つ。耐震等級の高い住宅は、将来の売却時にも大きな強みとなります。

また、最近注目されているのが、省エネ性能。光熱費も高騰する中で、断熱性能が高く、エネルギー効率の良い住宅の価値は年々高まっています。

2024年4月には省エネ性能表示制度がスタートし、建物の省エネ性能や断熱性能が一目でわかるラベルが広告などに表示されるように。2025年4月からはすべての新築住宅に対して省エネ基準適合（断熱等級4）が義務付けられ、2030年にはZEH水準（断熱等級5）への引き上げも予定されています。

このように省エネ性能への要求は、今後ますます厳しくなっていく見通しです。つまり、断熱性能や省エネ性能の低い住宅は、将来的に資産価値の低下を招きかねないということ。新築時には、将来の基準も見据えた性能を確保しておくことが賢明です。

後世へ残したくなる美しい外観デザイン

家を訪れたとき、最初に目に入るのが外観デザイン。将来的に家を売りに出したとき、内見に訪れた人の第一印象を決めるとても大切な要素です。いくら家の中が最新設備で整っていても、外観の印象が良くなければ購買意欲に大きく影響してしまいます。

住宅デザインにも流行り廃りがあるため、今どれだけ流行している外観でも、何十年後には流行遅れなデザインになってしまうことも。内装や水回り設備はリフォームしやすい一方で、外観デザインは新築時の設計に依存するところが多く、後から大きく変えるのが難しいため注意が必要です。流行に左右されにくく、長きにわたって愛されるデザインを選びましょう。

例えばヨーロッパの街を歩くと、100年以上前の美しいデザインの建物が、今でも大切に残されているのを目にします。時代を超えて愛され続ける建物には、必ず普遍的な美しさが備わっているもの。そうした長年の価値を保ち続けるデザインこそ、真の資産価値を生み出すのです。

適切なメンテナンスが資産価値を左右する

せっかくの立地の良さも、優れた性能やデザインも、メンテナンス次第で価値が大きく変わります。特に外壁は雨や紫外線の影響で劣化しやすく、材質によって定期的なメンテナンスの頻度と費用が異なるため注意が必要です。

一般的な窯業サイディングなどの外壁材では、約10年ごとの再塗装が必要で、その度にまとまった費用が発生します。メンテナンス費用の負担から再塗装の時期を先送りにしてしまうと、外観の美しさが損なわれるだけでなく、建物自体の劣化にもつながりかねません。

特にメンテナンスが必要な部材に関しては、初期費用を抑えることだけでなく、ランニングコストとのバランスを考えることが大切です。将来の維持管理を見据えて、なるべく大掛かりな工事やメンテナンスが抑えられる外装材を選ぶことが、長期的に資産価値を維持するためのポイントになります。

樹脂サイディング（ゼオンサイディング®）が選ばれる4つの理由

住まいの資産価値を維持するうえで、外装材選びは大きな分岐点となります。なぜなら、外装材は住まいの印象を決める「顔」であると同時に、建物自体を雨や紫外線から守る大切な役割を担っているからです。

日本の住宅の外装材は、長年にわたり窯業系サイディングが主流とされてきました。デザインの種類が多く、比較的手頃な価格で施工できることが、大きな理由です。しかし、雨水に弱く定期的にまとまったメンテナンス費用がかかることや、寒冷地の凍害、海沿いでの塩害に弱いことなどいくつかの課題がありました。

これらの課題を解決する外装材として、近年注目を集めているのが樹脂サイディングです。資産価値を長く保つために、樹脂サイディングが選ばれる理由をご紹介します。

憧れの海外風の外観デザインを実現できる

樹脂サイディングは特に北米ではポピュラーな外装材で、日本では欧米風の輸入住宅でよく採用されています。アメリカンスタイル、カリフォルニアスタイル、北欧スタイルなど、憧れの海外風の住宅を実現したい方におすすめです。
また、シンプルモダンな住宅で、華やかな雰囲気を出したいときにもぴったり。街並みに映える美しい外観を作り出すことで、資産価値の維持にもつながります。

再塗装不要で美しい外観が長く続く

樹脂サイディングは顔料を直接材料に練り込んでいる商品が主流で、再塗装メンテナンスが不要です。約10年ごとにかかる塗り替え費用を考えると、経済的なメリットは非常に大きいといえるでしょう。そして、基本的にシーリングの必要がないため打ち替えなどメンテナンスの心配が大幅に軽減できます。
また、海沿いの塩害が気になる地域でも、樹脂サイディングは優れた耐久性を発揮。厳しい環境下でも、建物の美しさと資産価値を守り続けます。

根本的に水を弾く優れた撥水性

樹脂サイディングの大きな特徴の一つが「水を吸わない性質」です。窯業系やセメント系のような親水系の外壁材は、製品自体が水を吸収する可能性があり、凍害の心配や、劣化を早めたりすることがあります。一方、樹脂サイディングは根本的に水を弾く性質があります。凍害が心配の寒冷地域に対しましても、凍結膨張によるひび割れが発生しにくくなっております。

リフォームでも活躍する樹脂サイディング

築年数とともに気になる外装材の劣化を解決する手段としても、樹脂サイディングは大きな魅力を持っています。既存の外壁に樹脂サイディングを重ね張りする「カバー工法」では、外観の印象を一新できるだけでなく、断熱材と組み合わせることで断熱性能も高めることができます。
既存の外壁を残したまま施工する「木造住宅外壁向け上張り断熱リフォーム工法」は、お施主様は引っ越しや家具の配置変更なども不要で、住んだままリフォームできることがとても大きなメリットです。
新築住宅の省エネ基準が引き上げられる中、既存住宅の断熱性能を向上できることは、資産価値を考えるうえで大きな強みとなります。

資産価値の高い家づくりは、外装材選びがカギ

これからの時代、住まいは「資産」としての価値がますます重要になってきます。その価値を左右する要素として、立地選び、省エネなどの基本性能、美しい外観デザイン、そして適切なメンテナンス性が挙げられます。中でも外装材の選択は、見た目の美しさと建物の耐久性の両面で大きな影響を与えます。

樹脂サイディングは、海外のような憧れの住まいデザインを実現でき、再塗装が不要で長く美しさを保てる理想的な外装材といえるでしょう。長期的な視点で見れば、住まいの資産価値を支える賢い投資となるはずです。日本において樹脂サイディングのトップシェアを誇るゼオンサイディング®を、ぜひご検討ください。