樹脂サイディングのデメリットは色やデザインが少ない?上手な使い方と施工事例

樹脂サイディングのデメリットは色やデザインが少ない?上手な使い方と施工事例
(写真提供/ Skogのいえ
ゼオンサイディング®ロイヤルよこ張り(トラディショナル型・ホワイト)

樹脂サイディングは、機能は優れているけれどデザインが少ないのがデメリット?実は、定番のラップサイディング調以外にも木目模様を美しく再現したデザインなどもあり、使い方次第でモダンやナチュラルな家の外観を更にセンスアップすることができます。今回は、樹脂サイディング「ゼオンサイディング®」の上手な使い方と、おしゃれな施工事例をご紹介します。

目次

樹脂サイディングの定番デザインはラップサイディング調

樹脂サイディングのデメリットは色やデザインが少ない?上手な使い方と施工事例
樹脂サイディングを使った北米の住宅。立体感があるラップサイディングは家の外観に豊かな表情を生み出します。
(写真提供/Royal Building Products)

樹脂サイディングの定番デザインといえば「ラップサイディング調」です。ラップサイディングとは、横長の板を張り上げていくスタイルのことで、重なり合うことで生まれる陰影が印象的で、アメリカンスタイルの家には欠かせないものです。

樹脂サイディングというと、まずはこのラップサイディング調のデザインをイメージする人が多いのでは?それ故、単調な感じがする、色のバリエーションが少ない、使いこなすのが難しそう、アメリカンな雰囲気にイメージが固定されてしまうのでは?といったことをデメリットに感じることもあるようです。

実は、樹脂サイディングには一般的にイメージされるよこ張りだけでなく、シンプルなたて張りや、ナチュラルな木目デザインの製品があります。実はこれらもラップサイディングに含まれるもの。

ゼオンサイディング®の木目に関していえばなんと72種類で構成されており、まるで本物の木のような風合いでありながら高耐久。北米生まれの樹脂サイディングは、厳しい気候に耐えつつ、おしゃれな外観デザインを作る合理的な外装材として、北米ではとてもポピュラーな存在となっています。

樹脂サイディングのデメリットは色やデザインが少ない?上手な使い方と施工事例
色の選び方次第で様々な個性が演出できる樹脂サイディング。凍害や塩害に強く、再塗装も不要で、この美しい色合いが長持ちします
(写真提供/小栗工務店
左からゼオンサイディング® ロイヤルよこ張り(ヴィンテージクリーム)、ニューカラースケープ(シャムロック)、ニューカラースケープ(ヘリテイジブルー)、ニューカラースケープ(レッドウッド)、ロイヤルよこ張り(リネン)

ゼオンサイディング®に関してはよこ張りタイプだけでも16色が用意されています。その色合いも輸入材ならではの美しいニュアンスがあり、どれを選んでも他にはない個性と存在感を発揮してくれます。

世界中で愛されている外装デザインですから、上手に使えばモダンや北欧風、ナチュラルスタイルなど様々なデザインの家をもっとおしゃれにグレードアップ!

更に樹脂サイディングなら、凍害や塩害に強く、再塗装が不要で、この美しい色合いが長持ちします。今回ご紹介する、樹脂サイディング「ゼオンサイディング®」は、わが家ならではの個性を感じさせるおしゃれな外観にしつつ、メンテナンスはラクにしたい人に向いている外装材といえるでしょう。

一般的な外装材では出せない立体感!
アメリカンハウスのリフォーム事例

樹脂サイディングのデメリットは色やデザインが少ない?上手な使い方と施工事例
左上:リフォーム後、右下:リフォーム前。
築40年の和風の家をアメリカンハウスにリフォームしました。外壁は「ゼオンサイディング®」です。家の形はほとんどそのままですが、イメージが大きく変わりました。
(写真提供/Cdesign シーデザイン
ゼオンサイディング® ロイヤルよこ張り(ホワイト)

まずは樹脂サイディングの定番、ラップサイディングの施工事例からご紹介しましょう。上の写真は築40年の和風住宅をおしゃれなアメリカンハウスにリフォームした事例です。

よく見ると家の形はほとんど変わっていませんが、純和風からアメリカンに大変身!ポイントは外壁と屋根材にあります。

外壁はモルタル仕上げから樹脂製の「ゼオンサイディング®」へ。アメリカンハウスにはラップサイディング調のデザインとウッドデッキが欠かせません。屋根は、和瓦からアスファルトシングルへと変わっています。

ゼオンサイディング®には一般的なサイディング材ではなかなか出すことができない立体感があります。この美しい陰影と豊かな表情は、まるで輸入住宅のよう。

白以外にも、レッドウッド、ココア、シャムロック、ヘリテイジブルー、アイアンストーン、ペプルグレー、サンド、ヴィンテージクリーム、マリンブルーやウェッジウッドなど、どれも深みのある住まいとしての品格を感じさせる色が揃っています。

わが家ならではの色を見つけて、他には無い個性と存在感のある自慢のわが家を目指しましょう。

樹脂サイディングのデメリットは色やデザインが少ない?上手な使い方と施工事例
樹脂サイディングはアメリカンハウスに欠かせない外装材。こちらは「ゼオンサイディング®」を使った新築の事例。一般的な外装材ではなかなか出せない立体感と華やかな雰囲気を持っています。
(写真提供/セルコホーム札幌南・中央
ゼオンサイディング®ロイヤルよこ張り(トラディショナル型・ホワイト)
樹脂サイディングのデメリットは色やデザインが少ない?上手な使い方と施工事例
赤い外壁も深みのある洗練された色合いを選べばこんなに素敵に。まるで絵本の中から飛び出したような可愛さです。
(写真提供/小森工務店
ゼオンサイディング® ニューカラースケープ(レッドウッド)
樹脂サイディングのデメリットは色やデザインが少ない?上手な使い方と施工事例
ブルーはアメリカンスタイルでも定番カラー。白い窓枠が美しく映え、木目との相性も抜群です。写真提供/(写真提供/ヴィーヴル
ゼオンサイディング® ニューカラースケープトラディショナル型 (ヘリテイジブルー)

ナチュラルな雰囲気や北欧調の家をセンスアップ!
たて張りを使いこなした事例

樹脂サイディングのデメリットは色やデザインが少ない?上手な使い方と施工事例
たて張りの樹脂サイディングを使うと、ナチュラルでおしゃれな雰囲気に。さまざまに組みあわせて使いこなしましょう。
(写真提供/Royal Building Products)

樹脂製のサイディング「ゼオンサイディング®」にはたて張りもありますので、上手に使いこなせばデザインのバリエーションが一気に増えます。

たて張りはどこか素朴さを感じさせるナチュラルなイメージ。ラップサイディングよりもシンプルな印象があり、今人気の北欧スタイルの家によく似合います。

ただの白い壁では物足りない、さりげなくおしゃれな雰囲気にしたいという方もいらっしゃることでしょう。そんな時こそ使いたいのがこのたて張りです。

ゼオンサイディング®のたて張りのカラーバリエーションは、人気のハーフトーンカラーが中心。カラーコディネートがしやすく、どれを選んでも上品で優しい雰囲気の外観デザインが作れます。

樹脂サイディングのデメリットは色やデザインが少ない?上手な使い方と施工事例
たて張りは素朴でナチュラルな雰囲気の家づくりをしたい人におすすめ。北欧スタイルの外観デザインにもよく似合う外装材です。
(写真提供/Royal Building Products)
樹脂サイディングのデメリットは色やデザインが少ない?上手な使い方と施工事例
玄関ドアを更に引き立ててくれる、たて張り。さりげない華やかさがあります。
(写真提供/Royal Building Products)
樹脂サイディングのデメリットは色やデザインが少ない?上手な使い方と施工事例
他には無い個性と存在感がありながら品よく仕上がっているのは色使いにあり。ハーフトーンを上手く使いこなしています。張り分けのお手本にしたい事例です。
(写真提供/Royal Building Products)

木目模様を忠実に再現したデザインも!
豪華で邸宅感のある事例

樹脂サイディングのデメリットは色やデザインが少ない?上手な使い方と施工事例
リアルな木目を再現、木をそのまま切り出したようなデザインの外装材ゼオンサイディング®GRAYNE®(グレイン)。カラーはハーベストシェイド。樹脂製なのでメンテナンスの不安が大きく軽減されます。

ゼオンサイディング®は横張り、たて張りの他にリアルな木目柄もあります。ゼオンサイディング®のGRAYNE®(グレイン)は、本物の木の断面を忠実に再現したデザインの外装材で、豪華で邸宅感のある外観デザインが作れます。

こういった木目デザインはリアルさが大事なポイント。GRAYNE®(グレイン)は72種類の異なる木目模様、8通りのパネル形状で木目を忠実に再現しています。

カラーバリエーションは6種類で、それぞれ色味が異なります。これは経年による色の変化を再現したもの。

木の外壁材は経年変化でシルバーグレーへと美しく変化をしていきます。その変化を手軽に楽しめるよう、経過年数で得られる色味を好みによって最初から選べるようになっているというわけです。

樹脂サイディングのデメリットは色やデザインが少ない?上手な使い方と施工事例(
樹脂サイディングのデメリットは色やデザインが少ない?上手な使い方と施工事例

日本の住宅は古来、木を使って建てられてきました。木は日本人にとっても、なじみ深い素材。そこに手間なく美しい家を維持したい、という北米ならではの合理性を加えたのが木目模様を忠実に再現したグレインというわけです。

外壁に天然の木を使いたいけれどもメンテナンスが不安、更に豪華で存在感のある家づくりをしたいという方にぴったりの外装材といえるでしょう。

樹脂サイディングのデメリットは色やデザインが少ない?上手な使い方と施工事例
シダーというアメリカン東海岸原産の針葉樹をリアルに再現した外壁。ゼオンサイディング®なので美しさが長く続きます。カラーはトリーテッドシダー。
樹脂サイディングのデメリットは色やデザインが少ない?上手な使い方と施工事例
こちらはホワイトシダーを再現。ゼオンサイディング®ならこの美しい色合いが長く続きます。カラーはヘリテイジグレイ

シンプルな家に華やかさをプラス!
立体感のある個性的なデザイン事例

樹脂サイディングのデメリットは色やデザインが少ない?上手な使い方と施工事例
無駄をそぎ落としたシンプルな家だからこそ、外壁選びで差がつきます。グレーのラップサイディングで柔らかさを加えて。
(写真提供/Royal Building Products)

樹脂サイディングは、アメリカンや北欧など輸入住宅風の外観デザイン向けというイメージがありますが、シンプルな家にこそ使って欲しい外装材でもあります。

シンプルモダンの家の悩みで多いのが外壁材選び。モルタルだとお手入れが不安、のっぺりとしたイメージになってしまいそう。かといって一般的なサイディングだと平凡になるのではという不安も。

そんな時は、立体感のある樹脂サイディングを上手に使って華やかな雰囲気をプラスすることで、コンテンポラリーな雰囲気が漂う、ひと味違う外観デザインにできます。

シンプルだからこそデザイン選びイメージが大きく変わります。樹脂サイディングならより華やかに豪華に、そしてお手入れはラクに。ゼオンサイディング®は日本でこだわりの家づくりをしたい人や、高耐久な家が求められる北海道を中心に広がっています。

樹脂サイディングのデメリットは色やデザインが少ない?上手な使い方と施工事例
深いグリーンのラップサイディングと白い玄関ドアや窓枠が美しく映える北欧調をイメージした外観。シックで高級感があります。
(写真提供/ヴィーヴル
ゼオンサイディング® ニューカラースケープ トラディショナル型 (シャムロック)
樹脂サイディングのデメリットは色やデザインが少ない?上手な使い方と施工事例
シンプルなフォルムだからこそ外壁材の素材感や立体感が際立ちます。
(写真提供/Royal Building Products)

樹脂サイディングは北米ではポピュラーな外装材です。ゼオンサイディング®なら使い方次第で、さまざまな外観デザインを作ることができます。上手に選んで、わが家を一層素敵に装ってみてくださいね。

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著者情報

Yuu(尾間紫)のアバター Yuu(尾間紫) 一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー

長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」でリフォームの実践的なノウハウを公開中

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