家の外観をおしゃれで魅力的に見せる外構づくりのコツ

家の外観をおしゃれで魅力的に見せる外構づくりのコツ

外壁の色やデザイン、玄関アプローチや庭の雰囲気といった家の外観は、室内の雰囲気までもイメージさせる大事な部分です。今回は、外観をおしゃれに演出して家全体の印象を高めるコツをご紹介します。

目次

家の外観をおしゃれにグレードアップする9つのコツ

おしゃれな外観づくりには、主に9つのコツがあります。新築を検討している方や、今住んでいる家をイメージアップしたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。

1.玄関まわりやフェンス、テラスなどに植物を吊るす

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玄関アプローチから見える位置や、フェンス・テラスなどにプランダーを吊るして花や緑を飾りましょう。家の外観が華やいで魅力的に見えます。アイキャッチとして玄関脇に寄せ植えしたハンギングバスケットを一つ吊るすだけでも素敵です。

最近は屋外空間にフェンスや門といった家を囲うものを何も置かないオープン外構が増えていますが、デザインによっては殺風景な印象を与えてしまう場合があります。植物を取り入れれば明るい雰囲気になり、季節感も楽しめて暮らしが豊かに感じられるでしょう。

植物を美しく見せるコツは、外壁の色選びです。白を選ぶとグリーンがくっきりと美しく映え、グレーやベージュといったアースカラーを選ぶと自然の風景に近い雰囲気を演出できます。新築や外壁のリフォーム時に植える植物があらかじめ決まっている場合には、花や葉の色が際立つように配慮して外壁の色を選ぶのもおすすめです。

家の外観をおしゃれで魅力的に見せる外構づくりのコツ
(写真提供/Royal Building Products)

木の風合いをリアルに再現したグレーの樹脂サイディングは鮮やかな色の花によく合います。窓枠やテラス部分などに白を多めに使うのも、植物の色を際立たせるコツです。

2.照明でムードを高める

屋外空間に照明を設置すると、昼間とは違う雰囲気で外観の印象を高められます。外壁に樹脂サイディングのように凹凸のある素材を選ぶと、ライトアップすることで陰影がより美しく浮かび上がるため、ドラマティックな外観に。

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(写真提供/Royal Building Products)

ライトアップされた赤い樹脂サイディングの外壁は、夕焼けのような美しさ。自然の風景はもちろんのこと、街並みにも馴染みやすい色合いです。

照明を効果的に使い、岩を印象的に照らす低い位置の灯りで足元の明るさを確保しながら、遠近の灯りで奥行き感も演出しています。帰宅時にあたたかな家の灯りが見えるとホッと心が和らぎますね。

3.外構スペースに草花や木を植える

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玄関まわりやフェンスなどに植物を吊るしたくない場合には、外構スペースに草花や木を植えるとリズムが生まれて楽し気な雰囲気に。野菜やハーブを植えると、収穫したり自家製野菜で料理したりというように、暮らしの楽しみが増えます。

季節を感じる紅葉や梅、金柑・ブルーベリー・柿のように実のなる木、子どもの成長とともに育つ様子を楽しめるシンボルツリーを植えるのもおすすめです。カラフルな花をたくさん植える場合には、外壁を白やベージュ、グレーなどで控えめにすると花の存在感が際立ちます。

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(写真提供/Royal Building Products)

ピンクや黄色の花、芝生の色が鮮やかで活き活きと見えるのは、グレーの樹脂サイディングを背景にしているから。植物と外壁の色の組み合わせや配色のバランスは大切です。

4.ウッドデッキや木目調フェンスで木の風合いを取り入れる

植栽のない家や、玄関アプローチがコンクリートのように無機質な住まいは、味気ない印象を与えてしまうことがあります。ウッドデッキや木目調のフェンスで木の風合いを取り入れて、外観にあたたかみやナチュラルな雰囲気をプラスしましょう。

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ブラウン系はウッドデッキの定番カラー。ナチュラルな印象でさまざまな外壁の色にマッチします。

5.フェンスに植物を這わせる

つる性植物をフェンスに沿いに育てると、家の外観に色や立体感がプラスされて華やかな印象に。隙間のないブロック塀やフェンスで家の周囲を囲うと閉鎖的な印象を与えてしまいますが、植物を這わせることで自然な風景をつくれます。古い塀をさり気なく隠したいときにも役立つ方法です。

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外から庭が丸見えになってしまう隙間の多いフェンスも、植物を植えることで自然に目隠しできます。

6.オープンカフェのような空間をつくる

テラスやウッドデッキを設けて、テーブルや椅子、ソファなどのガーデンファニチャーを置けば、カフェのようにおしゃれな雰囲気をつくれます。自然の風を感じながら、家族や友人と屋外でランチやバーベキューを楽しめて、休日のようにゆったりとした時間を楽しめます。リゾート気分を味わえるパラソルや、ハンモック・ロッキングチェアなどでリラックス感を高めるのもおすすめです。

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ラタン調のガーデンファニチャーでリゾートホテル気分に。クッションやラグで色をプラスするのがリラクゼーション感を高めるコツです。

7.ファイヤーピットを設置する

ファイヤーピットは、焚き火やバーベキューを楽しめる焚き火台のことです。日本ではまだ馴染みが薄いかもしれませんが、海外での人気は高く、自宅の庭で手軽にキャンプ気分を味わえるのが魅力です。

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ファイヤーピットは、レンガやタイル、コンクリートといったさまざまな素材から選べて、形も四角や円形など自由です。

ファイヤーピットがあると一年中いつでもアウトドアを楽しめて、昼間は子どもたちとワイワイしながら賑やかに過ごし、夜は星空の下で気の合う仲間たちと炎のゆらめきを眺めながら、ゆったりとした大人の時間を過ごせます。

8.外構空間をデコレーションする

外構空間をおしゃれで居心地のよい空間にするために、デコレーションアイテムを取り入れましょう。例えば、庭の一角にオブジェやガーランドを飾る、ハンモックを吊るしてリラックスムードを高めるなど、自分らしい雰囲気づくりを目指します。デザインの縛りはありません。小さな子どもがいる場合にはブランコの設置や、玄関脇にウェルカムプレートやウォールアートを飾るだけでもセンスアップできます。

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ランタンやキャンドルも、おしゃれな雰囲気づくりができるアイテムです。

9.外壁をおしゃれにリフォームする

外構空間を植栽やテラス、照明などで飾っても、家の外壁の汚れが目立っていたり、塗装が剥がれてしまっていたりすると、外観の印象は下がってしまいます。

外壁のイメージアップには、今住んでいる家の外壁の上から新しい樹脂サイディングを重ね張りするリフォーム方法がおすすめです。樹脂サイディングは欧米で人気の高い外壁材で、海外の住まいのようにおしゃれな外観に仕上がります。しかも、塗装よりも外観の美しさが長持ちして、メンテナンスも必要ありません。

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(写真提供/Royal Building Products)

既存の外壁が1色の場合でも、樹脂サイディングにリフォームするタイミングでバイカラーの外壁にイメージチェンジするのもおすすめです。色の組み合わせに迷ったら、1色にグレーやベージュ系の穏やかな色合いを選ぶとまとまりやすくなります。外観の印象が変わると、気持ちも新たに生活できますね。

おしゃれな外観で自慢のマイホームに

外壁を樹脂サイディングでグレードジアップして、植栽やウッドデッキ、ガーデンファニチャーなどで外まわりの雰囲気づくりをすると、住まいの印象は劇的に高まります。お伝えした家の外観をおしゃれに見せるコツを押さえて、素敵なマイホームをつくってくださいね。

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著者情報

神谷三理砂のアバター 神谷三理砂 ライター/一級建築士

建設会社にて意匠設計を担当。アメリカでジュエリー制作やアートを学び、独立後は住宅兼カフェの設計や装飾品のデザインを手掛ける。現在は、おもに住宅や暮らしに関する執筆を行っています。

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