クラシックな洋館みたいな外観の家に住む!横浜や神戸の洋館、夢を叶えた家づくりの事例を紹介

クラシックな洋館みたいな外観の家に住む!横浜や神戸の洋館、夢を叶えた家づくりの事例を紹介

横浜や神戸にあるクラシックな洋館みたいな外観の家で暮らしたい!そんな憧れの気持ちを持っている人もいらっしゃることでしょう。今回は、様々な洋館の事例とその特徴、実際に夢を叶えた家づくりの事例をご紹介します。

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横浜イタリア山にある外交官の家は、木造2階建て塔屋付きのアメリカンハウス

クラシックな洋館みたいな外観の家に住む!横浜や神戸の洋館、夢を叶えた家づくりの事例を紹介
明治43年に東京渋谷に建てられた「外交官の家」です。その後、横浜のイタリア山に移築しました。国の重要文化財に指定されています。

こちらは、横浜山手のイタリア山庭園にある洋館、「外交官の家」です。木造2階建てで塔屋付きのこちらの住宅は、まさにアメリカンクラシックな外観デザイン。塔屋の小さな三角形の屋根が可愛いですね。

外壁は、板を少しずつ重ね合わせて張り上げた伝統的な下見板張りで、アクセントボーダーや飾り雨戸などの華やかな装飾が施されています。

また目を引くのが、窓の形です。日本では幅が広い引き違いの窓が多用されるのに対して、幅が細い縦長の窓が使われています。これも洋館の特徴のひとつ。こうして見ると、日本の家のデザインとの違いがよく分かります。

山手十番館も塔屋付き、淡い青色と白色のコントラストが映える華やかな外観

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山手のシンボルとも言える「山手十番館」は、明治時代の洋館をイメージして昭和の時代に建てられたものです。カフェ&レストランとして営業しています。

こちらは、横浜山手のシンボルとも言える「山手十番館」です。横浜でクラシックな洋館というと、この建物をイメージする人も多いのではないでしょうか。外人墓地の向かいにあり、観光スポットとして有名です。

外壁は淡い青色の下見板張りで、窓まわりや装飾部の白色とのコントラストが美しく映えています。山手通りでもひときわ目立つ外観で、華やかな存在感があります。バルコニー部分のアルコーブ(くぼみ)には凝った壁飾りが取り付けられ、塔屋にはかわいい時計が。こちらも窓の形は縦長です。

エリスマン邸は、下見板張りと縦羽目張りを組み合わせたクラシックモダンな外観

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「エリスマン邸」は元貿易商の住宅で、現在は横浜の元町公園の中にあります。1920年代に建てられた当時の建物は解体されましたが、1990年に移築復元されました。

横浜の元町公園の中にある「エリスマン邸」です。こちらの設計者アントニン・レーモンドは近代建築の巨匠であるフランク・ロイド・ライトの助手をしていたことがあり、クラシックな洋館の構成に直線を基調としたデザインを取り入れ、どこかモダンな雰囲気があります。

外壁の1階部分は木板のたて張り、2階は横張りの塗装仕上げです。白色の外壁にエメラルドブルーの雨戸が美しく映えています。

印象的なのが、正面にある大きなガラスが入ったテラス戸です。ここはサンルームで、テラス戸の上にはランマ窓(天井との間の小さな窓)が取り付けられ、室内にたっぷりと光を取り込めるようになっています。

こちらのテラス戸も引き違いではなく、片開き戸や両開き戸を組み合わせています。中でも両開き戸はドアを開けて庭に出るたびに幸せな気持ちになれるという人もいるほど。クラシックな洋館の雰囲気を盛り上げるのにぴったりのアイテムです。

神戸の洋館長屋は元外国人向けのアパート。外壁は下見板張りにペンキ仕上げ

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2軒が左右対称に建つ洋館長屋は、元は2世帯が暮らせる外国人向けのアパートで、仏蘭西館とも呼ばれています。中にはフランスの調度品などが展示されていて一般公開がされています。

神戸にも「風見鶏の館」や「萌黄の館」などたくさんの洋館があります。こちらは北野の異人館街にある「洋館長屋」です。2軒がくっついたような一風変わったデザインで、元は外国人向けのアパートでした。

屋根は寄棟の瓦葺きで和風の面持ちがあり、その折衷具合が絶妙です。外壁は下見板張りを白いペンキで塗装、窓の周囲に巡らせた装飾枠や雨戸、外壁のコーナーにあしらわれたボーダーの深いグリーンがアクセントになっています。

このような洋館は、明治時代から数多く建てられ、日本の住宅建築にも大きな影響を与えながら、今の時代もなお美しくあり続けています。それではそんな憧れのクラシックな洋館みたいな家づくりをした実際の事例をご紹介しましょう。

クラシックな洋館みたいな家づくりの事例、白いラップサイディングと8角形の窓の家

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白いラップサイディング、妻飾りや雨戸のデザイン、そしてカバードポーチなど、洋館の要素がたっぷり詰まった住まいです。
(写真提供/セルコホーム札幌南・札幌中央

こちらは北海道に建てられた輸入住宅です。白い外壁に深いブルーの飾り雨戸、妻飾りや軒飾りがとても華やかで、まさに洋館の面持ちです。

外壁は幅の細いサイディング材を立体的に重ねて張り上げるラップサイディングです。古い洋館に使われている木製の下見板張りはメンテナンスに手間が掛かりますが、こちらは樹脂製なので耐久性が高くペンキの塗り替えも不要。クラシカルな洋館風のデザインと、最新のメンテナンス性を併せ持つ理想の住まいになりました。

正面には大きなカバードポーチが設えられていて、リビングから大きな開き戸を開けて出られるようになっています。8角形の窓が可愛いアクセントになった、華やかで明るい印象の洋館風の住まいです。

赤い外壁と白い塔屋のキュートな外観の家の事例、日本の街並みにもすんなり馴染む

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赤色の外壁に白い塔屋がとてもキュート!隅々までこだわりが活かされた住まいです。
(写真提供/小栗工務店

こちらは愛知県に建てられた輸入住宅です。魅力的な赤い外壁と白い塔屋の組み合わせがとてもキュート!品のある深い赤色なので、日本の街並みにすんなり溶け込む落ち着きがあります。

外壁は樹脂製のラップサイディングを使用、色褪せに強いので、この赤色の美しさが長く続きます。

窓は上げ下げ窓を中心に、引き違いの掃き出し窓も格子や装飾枠の取り付けで洋館風にアレンジされているなど、隅々までこだわりが活かされた住まいです。

流行に左右されず、クラシックな印象でも古さを感じさせない外観デザインの家の事例

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レンガとラップサイディングのツートンカラーでまとめた外観の家。流行に左右されない落ち着いた邸宅風の面持ちがあります。
(写真提供/セルコホーム旭川 小森工務店

こちらはレンガとラップサイディングと組み合わせた外観の住まいです。クラシックな印象でありながら古さを感じさせることがなく、落ち着いた邸宅風の面持ちがあります。

このようなクラシックなデザインは、流行に左右されることなく、どの時代においても輝きを放つものです。長く住む家だからこそ、美しさが色褪せることがない外観デザインを目指しましょう。

下記にはリフォームで輸入住宅のようにおしゃれに変身させた事例と、海外のおしゃれな外観デザインの事例をご紹介しています。家づくりの参考にご覧になってみてくださいね。

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著者情報

Yuu(尾間紫)のアバター Yuu(尾間紫) 一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー

長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」でリフォームの実践的なノウハウを公開中

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