外壁リフォームの際に悩みの種になるのが、色選びのこと。でも、外観デザインをもっとおしゃれに決めたいなら、色だけでなく外壁材の立体感や素材感にこだわるのがポイントです。今回は、ワンランク上の外壁リフォームを実現する、外壁材選びのコツをご紹介します。
立体感や素材感がある外壁材は、外観デザインに深みのある表情と高級感を生み出す
外壁リフォームの色選びで悩んでいる人は多いことでしょう。でも、色だけではなく、立体感や素材感にこだわった外壁材選びをすることで、おしゃれ度が格段にアップします。
インテリアのリフォームでも、壁をつるりとしたビニールクロスで仕上げるか、コテ跡のパターンを付けた塗り壁にするか、ナチュラルの木の板を貼るか、もしくはタイル張りにするかなどによって、部屋の印象が大きく変わります。
外壁リフォームでも同じです。立体感がある壁面は光が当たること陰影ができ、家の外観デザインに深みのある表情と、高級感を生み出します。また同じ色でも、素材感が変われば全く違う雰囲気になるなど、我が家ならではの個性が演出でき、外壁リフォームの満足度が格段にアップします。
ただし、外壁は家の中と違って風雨や紫外線にさらされる場所なので、高耐久でありながら、立体感や素材感が楽しめる外壁材を吟味することが大切です。
外壁リフォームの際はオーソドックスな色を選びたい、もしくは前と同じような色にしたいという方もいらっしゃいます。そんな時こそ、立体感や素材感に注目した外壁材選びをすることで、我が家をリフレッシュさせることができます。
豊かな表情を生み出す外壁材、塗り壁のパターンや石材調の吹き付け塗装も
立体感と素材感に優れた、外観デザインに豊かな表情を生み出してくれる外壁材を、いくつかご紹介しましょう。
まずは左官による塗り壁です。漆喰や土壁などを左官で仕上げた外壁は、南欧の住宅でもお馴染みですが、その家ならではのオリジナルなコテ跡パターンと、ナチュラルな素材感が魅力です。自然な風合いが美しく、色の選び方とコテ跡のつけ方で、様々なデザインを作り出すことができます。
リフォームで外壁を左官仕上げにしたい場合は、下地作りが重要になります。工事方法は現在の外壁の種類や状態により異なり、それによって費用も変わってきます。基本的にはモルタルなどで新たに下地を作り、その上から左官で仕上げます。サイディングの上から施工することも可能です。
左官仕上げは、手間が掛かるため工事期間は長めで、その分コストも上がります。また施工技術が必要になるので、腕のいい左官職人と出会えるかどうかもリフォームの成功には欠かせません。
また平坦なイメージがある塗装も、粒を混ぜたり吹き付けたりすることで、細やかな表情を生み出すことができます。これはローラーでも吹付けでも施工が可能です。
イマドキ人気の外壁材は様々なデザインを手軽に再現でき、かつ高耐久なサイディング
手軽に立体感や素材感を楽しみたい場合は、サイディングがおすすめです。現在、日本の新築住宅の外壁材の87.9%がサイディング仕上げ(※)です。サイディングとは外壁に張る板状の壁材で、セメントや金属、樹脂など様々な材質があり、高耐久で耐火性に優れているのが特長です。
サイディングの魅力は何といっても、施工が難しいデザインの外壁を手軽な工事で実現できるところにあります。
例えば、これまでは外壁に木を張ってナチュラルな雰囲気の外観にリフォームしたいと思っても、本物の木を張るとなると、防火の規制や耐久性、メンテナンスの手間など様々なハードルがあり、なかなか実現が難しいところがありました。
そんな時は木目調のサイディングを使用すれば、これらの問題がクリアでき、また製品の品質や工事方法が平準化しているので、仕上がりにばらつきが無く、安心して使うことができます。
タイル張りの外壁も同じく、高級感があり憧れの外壁材ですが、価格が高いために、なかなか使用することができませんでした。そんな時も、タイル調のサイディングなら手軽に夢が叶います。
サイディングは外壁リフォームでも使いやすく、今ある外壁の上から張って仕上げる「カバー工法」なら、解体や廃材処分の手間が無く、工期も短くて済みます。
(※平成30年3月版『住宅用建材使用状況調査』/日本サッシ協会のデータより)
外壁リフォームでシャビーでおしゃれな雰囲気にも。発色が長持ちする外壁材を選んで
外壁リフォームでサイディングを上手に選ぶコツは、デザインの再現度と耐久性の高さをしっかりチェックすることです。こちらはリアルな木の質感を再現した樹脂サイディングを使った事例写真です。
木の良さは、時間の経過と共に変化する風合いにあります。だからと言って、ただ風化させてしまっては、みすぼらしい雰囲気になってしまうことも。またこまめなお手入れをしないと、腐食や水の侵入の不安があります。
こちらのサイディングのシリーズは、経過年数ごとに美しく変化した色合いをバリエーションで揃えているので、その年月を待つことなく、最初から味わいのある好みの外観にリフォームすることができます。
こんなシャビーな雰囲気を最初から手に入れることができ、そしてその美しさが長く続くなんて、サイディングを使うリフォームだからこそと言えそうです。
リアルな素材感と、豊かな表情を生み出す立体感がある外壁材選びで、ワンランク上の外壁リフォームを目指してみてくださいね。
こちらの樹脂サイディングはアメリカ製です。製品の開発秘話やその特徴を製造メーカーにインタビューしていますので、ご覧になってみてください。